「病院の検査では異常がないけれど、なんとなく体がだるい」
「肩こりや腰の違和感がずっと続いている」
そんなお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
その背景には、「姿勢」や体のバランスが関係している場合があります。
今回は、日本独自の身体調整の考え方である
「身体均整法(しんたいきんせいほう)」について、
その成り立ちや理論、調整の仕組みをわかりやすくご紹介します。
1. 身体均整法とは(創始者と考え方)
身体均整法は、亀井進(かめい すすむ)先生によって体系化されました。
亀井先生は、自身の体の不調をきっかけに、
古今東西の医学や武道を研究し、この技術を築き上げました。
均整法では、人の身体を
「精密な機械」や「建物」のように捉えます。
単に気になる部分に働きかけるのではなく、
体全体のバランスを見ることを大切にしています。
そして本来人が持っている
自然良能(しぜんりょうのう)=自分で整う力
を引き出していく考え方です。
2. 健康を支える三大原則
身体均整法では、健康の状態を
3つの視点から見ていきます。
■平衡性(バランス)
左右差や姿勢の歪みなど、体のバランスの状態。
主に関節の働きと関係します。
■可動性(動き)
体がどれだけスムーズに動くか。
主に筋肉の働きと関係します。
■強弱性(力)
体の充実度や持続力。
主に内臓の働きと関係します。
この3つのバランスが取れている状態が、
自然な体の状態と考えられています。
また、この考え方は自然界にも例えられ、
建物・植物・動物(人間)といった視点で捉えられます。
3. 個性を見極める「12種体型」
身体均整法の大きな特徴の一つが、
12種類の体型分類です。
人の体は、生活習慣やクセによって、
負担がかかりやすい場所が異なります。
均整法では、動き(前後・左右・回旋)と形(骨格や筋肉)から、
体を6系統12種類に分類して観察します。
前後型(F1・F2)
重心が前後に動きやすいタイプ
考えることが得意な「頭脳派」タイプ
左右型(F3・F4)
左右のバランスに特徴が出やすいタイプ
感情豊かで、食べることが大好きな「グルメ」タイプ
回旋型(F5・F6)
体をねじる動きが特徴のタイプ
体をねじる動きが得意。負けず嫌いで行動的なタイプ
肋骨型(F7・F8)
呼吸や胸郭の動きに特徴があるタイプ
呼吸が深く、エネルギーの出し入れに特徴があるタイプ
骨盤型(F9・F10)
骨盤の開閉に特徴があるタイプ
本能的なパワーにあふれ、骨盤の開閉に特徴があるタイプ
筋肉型(F11・F12)
筋肉の状態や循環に関係するタイプ
筋肉の張りや弾力、循環器系に関連するタイプ
この分類は、体質や傾向を理解するための大切な視点となります。
「12種体型に始まり、12種体型に終わる」と言われるほど、相手の体質やかかりやすい不調を予測する重要な手がかりなのです。
4. 調整の考え方(呼吸と反応)
身体均整法では、調整の際に
呼吸との連動を大切にします。
吸い切った時(抑制)
緊張を緩める方向に働きかけます。
吐き切った時(鼓舞)
緩みすぎた部分を引き締める方向に働きかけます。
また、強い力に頼るのではなく、
梃子(てこ)の原理や体の反応を活用します。
関節が最も安定する位置(最密位)を使うことで、
無理のない調整を行うのが特徴です。
5. まとめ
身体均整法は、特定の症状だけを見るのではなく、
体全体のバランスを大切にする考え方です。
体の状態が整うことで、
結果として心身の安定にもつながっていきます。
「自分の体にはどんな傾向があるのか」
そうした視点を持つことで、
日常の過ごし方も変わっていきます。
ご自身の体を知るきっかけとして、
この考え方に触れてみてください。
■次回予告
次回は「12種体型」についてお話しします。
自分の体の特徴を知ることで、日常のケアが変わります。
■身体を学びたい・整えたい方へ
身体均整法は、プロの施術家はもちろん、自分の体をもっと深く理解したい一般の方も学べる「身体の学校」でもあります。 体系化された理論と確かな技術に触れてみたい方は、ぜひ公式サイトを覗いてみてください。
身体均整法学園 公式サイト https://www.kinsei.or.jp/
