肋骨と姿勢・肩や腰のつながりについて



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これまでの肋骨シリーズでは、呼吸と肋骨の関係についてお伝えしてきました。
以前の肋骨の勉強会でも繰り返し話されていたのは、「肋骨は呼吸だけの場所ではなく、姿勢全体の中心として働いている」という考え方です。
肋骨は背骨とつながり、さらに骨盤や肩の動きとも連動しています。そのため、肋骨の動きが少なくなると、胸まわりだけでなく背中や腰にも影響が出やすくなります。
例えば、肋骨が固まり気味になると、胸が広がりにくくなり、肩が前に入りやすくなる傾向があります。また、背中のしなやかさが失われることで、腰だけで姿勢を支えようとし、反り腰や腰の張りにつながるケースも見られます。
肩や腰だけを整えても変わりにくい理由



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肩こりや背中の張りがあると、どうしても肩や腰そのものに意識が向きやすくなります。しかし勉強会でも伝えられていたように、肋骨の動きが制限されている状態では、部分的に整えても身体のバランスが戻りにくいことがあります。
身体均整では、どの方向の肋骨の動きが不足しているのかを見極めながら、背骨や骨盤との関係性を含めて整えていきます。肋骨が本来の動きを取り戻し始めると、肩や腰に集中していた負担が分散し、姿勢全体が安定しやすくなります。
ここで大切なのは、肋骨は強く動かす場所ではないということです。大きく広げたり、無理に伸ばしたりするのではなく、小さな変化を積み重ねることで、身体の使い方が自然に変わっていきます。
日常で感じやすい変化
肋骨の動きが整ってくると、
・呼吸がしやすい
・背中が伸びやすい
・肩の力が抜けやすい
・立っているときの安定感が出る
といった変化を感じる方も少なくありません。
ご自身の姿勢や呼吸を見直すきっかけとして、「胸まわりが固まっていないか」「背中が動いているか」を意識してみるのも一つの方法です。
次回は、日常生活の中で肋骨が固まりやすい姿勢や習慣について、もう少し具体的にお伝えしていきます。
